ネイルスクールに通い、ゆくゆくは自宅の一部をホームサロンとして開業をしたい!
そうお考えの方も多いのではないでしょうか。
今回は開業するにあたり必要なものや、やるべき7つのことをまとめてみました。
1 ネイルの技術を身につける
まずはネイルスクールに通い技術を身に着けましょう。
最近はジェルネイルが人気ですが、ジェル以外にも爪が折れてしまったお客様へのリペアの技術や、
夏場に人気のフットネイルなど幅広いスキルを身につけておいた方が、メニューも充実させることができ、お客様も多くなります。
またネイルは国家資格ではないので誰でもネイリストになることができますが、それではお客様は信用してくれません。
ネイル検定やジェル検定の資格取得を目指しましょう。
2 サロンワークの経験を積む
スクールを卒業しただけで、いきなりお客様に施術をすることは難しいかもしれません。
どのようなスタイルで働くのかによっても変わってくるとは思いますが、実践スキルを身につけるためにもまずはネイルサロンに就職し一定期間働くのが良いでしょう。
サロンの先輩を見習いながら、お客様へのカウンセリングスキルや実践的な技術、クレームが起きた時のトラブル対応など経験を積んでいきましょう。
現場経験を積むと自分を指名してくれるお客様も自然と増え、自信へとつながります。
その他、売上管理や発注業務などサロンに関する業務は全て経験するに越したことはありません。
できれば店長などの役職まで経験し、指名のお客様をある程度持っていたほうが、独立した時に売上が安定します。
3 お店のコンセプト作り
開業をしたいと思ったその日から、自分がどんなサロンにしていきたいか、お店のコンセプトを考えておきましょう。
ターゲットは何歳くらいでお仕事は何をされている方か、メインで売っていきたいメニューとその価格はいくらか、他のサロンにない自分にしかできない売りは何か・・・等々、アイデアを早い段階から蓄積しておくと、開業するときに慌てることはありません。
4 サロンスペースを作ろう
いよいよ開業となったら、施術するサロンスペースが必要です。
ホームサロンの場合、住居スペースときちんと線引きがされているか、プライバシーは保たれているか、家族からの理解は得られているかが重要です。
ネイルサロンに来店されるお客様は、リラックスや癒しを求めている方がほとんどです。
生活感溢れた空間が目に留まるとお客様もガッカリされるでしょう。
施術室に案内するまでに、生活感のあるリビングなどを通らなければいけない場合は、パーテーションやカーテンを使って目隠しする等の配慮が必要です。
また、お客様を迎え入れたときの動線も考えた上で、お部屋を決めましょう。
お住まいが戸建ではなくマンションなどの集合住宅の場合、スカルプの臭いの問題や、賃貸物件の規則や契約によっては商用が認められてない場合もあります。
ご近所トラブルに発展しないよう事前に確認しましょう。
5 設備、備品を準備する
先ほどの、サロンコンセプトに沿ってサロンのインテリアやカラーなどを揃えます。
高額なものから挙げると・・・
・施術するテーブルとイス(もしくはソファ)
・ネイルマシーンなど
・お客様のお荷物カゴや待合のテーブル
・そしてポリッシュやジェル、ストーンなど細かなパーツのネイル道具です。
最初から全て高額なものである必要はありません。サロンに来て下さる客層と相談しながら徐々に増やしていきましょう。
道具はネイル商材を扱っている問屋で購入することができます。
サロンオープン時など大量購入で割引になる場合もありますのでお店に確認をしてみましょう。
6 FacebookやTwitterなどSNSで集客する
開店しただけではお客様は集まりません。
自分の名刺やサロンのメニュー表、サロンのブログやホームページを作り、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSを活用して外部に発信しましょう。
パソコンとプリンターは必須アイテムですね。
このような作業が苦手な方も、ホームページ作成ソフトやブログの書き方ハウツー本などがあるので参考にして下さい。
もちろん、専門業者に委託するのもありです。
また個人事業主向けの起業セミナーや集客セミナーを商工会や地方自治体で開催している場合がありますので有効に活用しましょう。
7 開業届は必要?
ホームサロンをオープンしたいけど、役所に届け出って必要なの?というご質問が多く寄せられます。
美容サロンとは異なり、ネイルサロンの開業は保健所への美容所登録の申請等は必要ありません。ここでいう開業届とは税制上の手続きのことです。
通常、個人事業主として事業を行う場合、税務署に「開業届」と「青色申告承認申請書」を提出します。
「開業届」を出しておくと、サロン名(法人名)で銀行口座を開設することができます。その他、地方自治体で定める助成金を申請する場合にも、開業届の控えの提示が求められる場合があります。
次に青色申告についてご説明します。もしあなたがホームサロンを経営するにあたり、年間38万以上の収益が見込める場合は確定申告を青色申告で行った方が、様々な控除があり節税につながりますのでぜひ行って下さい。この場合、青色承認申請書を前年度の3月15日までに納税地の税務署に提出するようにしましょう。
既に会社員としてお勤めの方で副業が禁止されている場合は、事業収入が会社に分かってしまう場合があるので、副業として行う場合は就業規則を確認しましょう。
今後、どのくらいの売上でサロンを経営していきたいのかを考慮し、自分に合った働き方を選択しましょう。
まとめ
友人相手に趣味レベルでやりたいのか、外部のお客様を積極的に集客していきたいのかによって、揃える設備ややるべき事柄も異なってきます。
お客様がどんどん増えてくると自分の自信ややりがいへとつながってゆきます。
まずはホームサロンからスタートし、最終的には店舗出店をするくらいの気構えで行っていきたいですね。